先日、千石駅近くにお住まいの利用者様、I様とお喋りをしていて、以前千石駅の近くにあった三百人劇場のことが話題に上りました。
…三百人劇場、ご存知ですか?
2006年に残念ながら閉館してしまいましたが、正式名称を『財団法人現代演劇協会 劇団昴 三百人劇場』と言いまして、何を隠そう、西岡はまだ上京する前、金沢で病院の看護師をしていた頃、何度も劇団昴のお芝居を観に足を運んでいたのです。
今は、パークリュクス本駒込、っていうでっかいマンションが建っていますけど…。
I様は、「覚えてるわよ〜、三百人劇場!中に入って観たことはないけど、千石駅のホームでよく俳優さんも見かけたものよ〜。」と仰ってました。

三百人劇場という名の通り、客席数が300足らずで小ぢんまりとした劇場だったんですが、舞台と客席の距離が本当に近くて、舞台上で繰り広げられる世界にすっと引き込まれる、役者さんの迫真の演技がすぐ間近で観られる、若かりし頃の西岡にとっては大好きな劇場でした
あの劇場で観て一番印象に残っているのは、『アルジャーノンに花束を』です。
ダニエル・キイスの原作も大好きで、原作が大好きなだけに舞台化されたものを観たらがっかりする部分もあるんじゃないかなんて不安も抱きながら劇場に入りましたが、あっという間にチャーリーの世界に引き込まれ、あんなに客席で号泣したことはないくらいにチャーリー・ゴードンに感情移入して、西岡の舞台追っかけ人生で観た作品のベスト3に間違いなく入ります。

病院勤務を辞めて、訪問看護にどっぷりとはまってからは、オンコールのある生活が当たり前になってしまって、次第に劇場通いからは足が遠のいてしまったのですが、I様と三百人劇場の思い出なんかをお話ししていたら、久しぶりにまたあの作品の中に入り込む感覚を味わいに、劇場に足を運びたくなってしまいました。(*ˇ◡ˇ*)♡
自宅の本棚をガサゴソしてみたら、まだありましたよ、三百人劇場で観た作品のパンフレット!!
なんて懐かしい〜!!